レーシックで老眼治療

レーシックでは、老眼は治療できないというのは、過去の話で、いまは老眼もレーシックで矯正することができます。
その手法を説明します。

業界最大手、品川近視クリニックでおこなっている老眼治療は、レーシックカムラといわれています。
それまでのモノビジョンレーシックや、CKとよばれる治療は、遠方の見え方があまりよくなくなってしまう危険性がありました。
レーシックカムラでは、片目ずつことなる焦点位置に調整することで、遠くも、近くも見えるようにする手術方法です。
いわゆる「がちゃ目」になるので、違和感を覚える方もいるかもしれません。

右目は通常のレーシックで、遠くがみえるよう近視矯正と同じように調整します。
反対の左目は、右目よりも削らず、0.8程度に抑えます。

代わりに絞りの役割をするアキュフォーカスリングとよばれるピンホールを挿入し、
被写界深度を深くすることによって、近くが見えやすくします。
遠くを見るときは、右目で、近くを見るときは左目でみる、という仕組みです。

そもそも老眼は、焦点位置を調整する筋力がよわくなることが原因ですので、「見える」マージンが非常にせまくなって起こる現象なのです。
遠くに調整したら遠くのまま、近くに調整したら近くのまま、というわけです。
ですので、カムラの方法は、その間をついた方法といえます。


それまでの老眼治療では、CKとよばれる、遠視を矯正する手術や、モノビジョンレーシック(片目で遠くを、もう片目で近くをみる)
が主流でしたが、近くがみえにくくなる、遠くがみえにくくなるなどという影響がありました。
CKと、モノビジョンと、アキュフォーカスのいいところを組み合わせた老眼治療が、レーシックカムラに相当します。
絞りをいれるので光量が減り、暗いところでの読書などには支障が出る可能性があります。

今、マルチフォーカスIOLという眼内レンズを入れる手法が注目を集めています。
多焦点なので、遠方と近方、どちらにも焦点を合わせられる高精度なレンズで、
白内障の治療などに行われていた眼内レンズを、老眼治療に展開したものです。
高齢化社会になった日本では、老眼治療がますます需要がでてきそうです。